小さな生徒さんに「マル(合格)して~」とせがまれたら【ピアノのレッスン】

ピアノのレッスン、合格点の決め方

こんにちは、アミーズ・ティーチャーズサロン 主宰の安藤歩です。

早速ですが、
生徒さんがどれくらい弾けるようになったら「マル(合格)!」としていますか?
合格点ってどのへんに設定しますか?


ついつい小さな生徒さんの

「がんばったんだよー!まるにしてー!(泣)」

に負けて

「うーん、そうか。仕方ないな〜今回だけオマケね。」


なぁんて、合格のマルをあげちゃったりしていないでしょうか。

合格ラインは先生が決める


ピアノの合格ラインをどこにするか、基準はありません。


合格基準を決めるのは先生です。

この決定権、生徒さんにわたしてはいけませんよ。


さきほどの小さな生徒さん、「オマケ」が続けば「当然」になってしまいます。
先生は「お願い~」っ言えばマルをくれる、って思っちゃうかも。



また、先生のライン設定が日によって違うと、これもよくありません。

生徒さんにゴネられた、泣かれたという理由で先生が雰囲気に流されて合格あげてしまうと、それもまた、生徒さんが決定権を握っていることになりますね。

合格ラインの基準を伝える

合格をブレないラインにするには、自分がなぜ、何のためにピアノを教えているのかという大きなテーマに行きつくことになるのですが、それは今度じっくりお話するとして、

まず先生が合格ラインを決める時に気をつけなければならないこと、それは、

生徒さんに先生の合格ラインの基準を伝えること

例えば・・・
小4の女の子。
親御さんはピアノが弾けません。
ですからこの子は自宅練習をひとりでやっています。

ある曲で、いつも弾き直したり止まったりする場所があります。

レッスンで一緒に練習してスラスラ弾けても、また次には同じように止まってしまう。

これ、自宅練習でそこを何度も復習していないからですよね。


そこで提案します。

この曲、上手に弾けるようになっているけど、ここだけ止まっちゃうでしょ。
1曲通してここが止まらずに弾けたら合格にするから、次のレッスンで出来るようにしようね。


止まらずに引くためには止まってしまう場所を繰り返し弾いて自分の指に動きを教え込む必要があります。
練習回数を重ねていくと、10回のうち1回は止まらずに引けるようになり、更に重ねていくと8回に1回、5回に1回・・・と確率が徐々にあがっていくものです。それを生徒さんが実感したら・・・


わぁ!できた!!練習楽しい!


と思ってくれるかもしれません。


合格ラインは生徒さんの年齢や曲の難易度、生徒さんの状況によって、ひとりひとり違います。生徒さん・その状況にあわせて合格ラインを決め、伝えていきましょう。

達成感を感じてもらうために


先生としては他にも色々マスターしてほしいことはありますが、

小さな生徒さんがちょっとがんばって練習したらこなせる課題を出すことも心がけていきましょう。



あまりに無理なところに合格ラインを設定するとあきらめてしまいますからね。「今より少し高いライン」を提案しつづけることがオススメです。


先生の提案する合格ラインが適切だと、

がんばる→できた→合格!

と、達成感を楽しめるようになります。


そうしたらしめたものです!目標(合格ライン)たてて、達成する、と繰り返していけばいいですからね。
目標設定(合格ライン)と達成感はセットで考えましょう。

ピアノ以外にも使えるんじゃないかな。


アミーズ・ティーチャーズサロンではこういったお話もどんどんしていきます。

ご興味ある方はお気軽にお問合せくださいね。

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